お肌の紫外線対策はしっかりできていても、頭皮や髪までなかなか紫外線対策を意識しにくいですよね。
40代になると、若いころとは違い、髪と頭皮のうるおいは減ります。
そして、そんなエイジングに加えて紫外線からのダメージは受けやすくなり、頭皮や髪の悩みになりやすいです。
40代こそ紫外線から頭皮と髪を守ってダメージを防止し、ケアで予防が必要です。
私はツヤ髪を育てて維持するために、ツヤ髪の敵、紫外線に対して情報収集してその対策やケアを実践しています。
夏は髪がパサパサして、秋になると抜け毛が気になってましたが、今ではその悩みはなくなりました。
この記事では、下記についてまとめています。
- 紫外線は頭皮と髪にどんなダメージを与えるのか
- 頭皮と髪を紫外線から守る「帽子と日傘」
- 予防ケア&アフターケア
お肌を紫外線から守るのと同じように、頭皮と髪も紫外線から守り、ケアすることで自信の持てる美しい髪でいられます。
紫外線は頭皮と髪にダメージを与える
紫外線がお肌にシミやシワを作ることはよく知られていますが、頭皮と髪にはどんなダメージや影響があるのでしょうか。
頭皮の紫外線対策をしないままでいると、かゆみ、フケ、薄毛、抜け毛、白髪になる可能性があります。
髪の紫外線対策をしないままでいると、変色、パサつき、枝毛、切れ毛、ツヤがなくなるといった髪ダメージに繋がります。
頭皮や髪の悩みは、紫外線が原因かも
紫外線の頭皮ダメージは、かゆみ、フケ、薄毛、抜け毛、白髪へ繋がる
頭皮が紫外線ダメージを受けると、頭皮がもともと持っている「バリア機能」が乱れて乾燥することによりかゆみやフケへと発展します。
頭皮が乾燥すると、硬くなり血行が悪くなります。
頭皮の血行が悪くなると、栄養やうるおいが行き届かず、細い髪の毛となり薄毛の原因になります。
そして、特に暑い時期になってくると汗や皮脂量が多くなる上に、紫外線が降り注ぎ、皮脂を酸化させて毛穴を詰まらせます。
こうした頭皮トラブルの結果、抜け毛や、白髪へ繋がっていきます。
紫外線の髪ダメージは、変色、パサつき、枝毛、切れ毛、ツヤがなくなる
髪の毛には黒色の色素であるメラニンがありますが、紫外線はメラニンを分解するので変色(赤茶色)してしまいます。
そして、紫外線はキューティクルにダメージを与えるので、髪の内側のうるおいやタンパク質が壊されてパサつき、枝毛、切れ毛へと発展し、ツヤが失われます。
紫外線ダメージは、頭皮や髪にじわじわと悪影響を与える、、
紫外線が頭皮と髪に悪い理由
太陽の光にさらされることによる肌の老化は、80%が紫外線によるものです。
顔はもちろんですが、一番太陽に近く紫外線を浴びやすい頭は、顔の3倍の紫外線量を浴びます。
紫外線は太陽の光のうち、目には見えない光線です。
紫外線は、下記3つに分かれます。
UV-A | 長年浴びて蓄積されると、皮膚の深いところにダメージを与える |
UV-B | 日焼けの原因になる、オゾン層の変化の影響で増加中 |
UV-C | オゾン層で吸収されて、地上には届かない |
地上に届く紫外線、UV-AとUV-Bがもたらす頭皮と髪の影響について解説します。
紫外線による光老化【UV-A】
紫外線UV-Aは、紫外線に大量(約9割)に含まれています。
皮膚の深いところまで到達するUV-Aは、長年浴び続けることで頭皮にダメージを与える「光老化」の原因です。
髪を作り、髪の色を黒くする毛母細胞が傷つくと、抜け毛や白髪を促進させる原因になる可能性があります。
光老化は、長年の蓄積で突然症状に現れるから怖い、、
紫外線がキューティクルに与える影響【UV-B】
日焼けを起こす力が強いのは、UV-Bです。
たくさん浴びると、すぐに火傷をしたように赤く炎症します。
UV-Aに比べると、UV-Bの地上に届く量は全紫外線の1割と少ないですが、近年、地球温暖化によるオゾン層の破壊によりその量は増加傾向です。
紫外線は、髪のキューティクルにダメージを与えます。
特に髪にダメージを強く与えるのがUV-Bです。
紫外線がキューティクルに与える影響を調べる実験では、下記画像右下(UV-B照射)のキューティクルが特にひどくめくれあがっているのが分かります。
左上(a)は、太陽光を当てていないキューティクルの状態。
右上(b)は、太陽光を当てた状態。
左下(c)は、UV-Aを当てた状態。
右下(d)は、UV-Bを当てた状態。
キューティクルが紫外線でこんなにもダメージを受けるなんて!
日光 曝 露, UVA及 びUVBを 照 射 した 毛 髪 は, いず れ も紫 外 線照 射 量 の増 加 に従 い, 結 び 目曲面 の キ ュー テ ィ クル の め くれ上 が り度 が増 大 した。 特 に, これ らの 中 で は, UVBの 影 響 が 著 しい事 が わ か った。
引用:“キューティクルの柔軟性に与える紫外線の影響.” 新條善太郎, et al. “キューティクルの柔軟性に与える紫外線の影響.” 日本化粧品技術者会誌 28.1 (1994): 66-76.,
そして、UV-Bは年中降り注いでいますが、特に夏場の7月8月は、UV-Aを上回るほどUV-Bの量は増加するので注意が必要です。
紫外線から頭皮と髪を守る「帽子と日傘」
紫外線から頭皮と髪を守るには、直接当たらないように物理的に遮断することが重要です。
頭皮と髪にダメージを与える紫外線を帽子か日傘で遮断して、頭皮と髪を守りましょう。
帽子と日傘の選び方やおすすめの商品について紹介します。
普段使いを習慣にするコツも紹介します。
帽子はUVカット&折りたためる&蒸れないものがおすすめ
頭皮と髪を守るUVカット帽子を選ぶ時、下記3つのポイントがあります。
- 洗濯してもUVカット効果が持続する加工を選ぶ
- バッグに収納できる折りたためるものを選ぶ
- 頭皮にとってデメリットにならない通気性の良いものを選ぶ
洗濯してもUVカット効果が持続する加工を選ぶ
UVカット帽子の加工には2種類あり、繊維自体にUVカット成分を織り込んだ加工と、生地にUVカット成分を染み込ませた加工です。
洗濯してもUVカット効果が持続するのは、繊維自体にUVカット成分を織り込んだ加工です。
しかし、繊維自体にUVカット成分を織り込んだ加工の帽子は価格が高いので、帽子をよく洗濯する人におすすめです。
バッグに収納できる折りたためるものを選ぶ
屋外では帽子を被ってUVカットをして、屋内に入ったら帽子を脱ぐ時、バッグに入れられてコンパクトに折りたためる帽子であれば実用的です。
頭皮にとってデメリットにならない通気性の良いものを選ぶ
帽子を長時間被っていると、頭が蒸れて汗や細菌が発生し頭皮にとってデメリットになります。
通気性の良いものを選ぶことは、頭皮にとってもメリットです。
紫外線カットしたい人は、キャップよりもUVカット効果の高いハットタイプがおすすめです。
風の強い日に対応したい場合は、あごひも付きを選んでください。髪をできるだけ紫外線ダメージから守るには、毛先をまとめるヘアアレンジもおすすめです。
ポイントを踏まえて選んだUVカット帽子を紹介します。
- 本気で紫外線予防をしたい人はこのブランドがおすすめ。日光アレルギー・光線過敏症の人も愛用。
- 日本製の高密度1級遮光生地(遮光率100%)を使用。
- 遮光グッズを幅広く展開している遮光専門店。
- 登山用リュックサックで有名なイギリスの老舗アウトドアブランド。
- アウトドアブランドならではの機能性、デザインを求める人は、このブランドがおすすめ。
- UV最高値SPF50+、通気性を確保するベンチレーション(スリット)入り。
- 楽天帽子ランキングで上位ショップ
- カラーやサイズ展開が豊富
- 機能性にこだわったオリジナル帽子を企画しているメーカー
帽子のメリットは、日傘と異なり両手が使えること。
デメリットは、髪質によっては帽子を長時間被るとクセがついてしまうことです。
日傘はUVカット率と遮光率の信頼性を確認する
頭皮と髪を守るUVカット日傘を選ぶ時、下記2つのポイントがあります。
- UVカット率が品質検査結果などで信頼できるものを選ぶ
- 遮光率が品質検査結果などで信頼できて、遮熱効果のあるものを選ぶ
UVカット率が品質検査結果などで信頼できるものを選ぶ
UVカット率が第三者機関によって品質検査をされていて、その結果を明記しているものを選びましょう。
UVカット率100%、UV最高値SPF50+の表記があれば安心です。
遮光率が品質検査結果などで信頼できて、遮熱効果のあるものを選ぶ
太陽光には紫外線のほかにも可視光線や赤外線があります。遮光率は紫外線以外の目に見える可視光線や赤外線を遮る割合です。
可視光線や赤外線に当たると熱を感じるので、頭皮に汗をかき頭皮環境が悪くなります。
遮光率が第三者機関によって検査されていて、その結果を明記しているものを選びましょう。
そして、照り返しを防ぐために日傘の内側が黒いものを選ぶとまぶしくなく目にも優しく、遮熱効果もあるので熱中症対策になります。
遮熱効果のある日傘を差すと差さないとでは、マイナス約10度の差がでます。
日傘だけの目的で持ち歩くよりも、突然の雨にも対応できる晴雨兼用なら1本2役!
傘を無くしてしまう人は、使わない時はバッグにしまえるコンパクトになる折り畳み傘がおすすめです。
2つのポイントを踏まえて選んだUVカット日傘を紹介します。
- 本気で紫外線予防をしたい人はこのブランドがおすすめ。日光アレルギー・光線過敏症の人も愛用。
- 高品質な日本製の高密度1級遮光生地(遮光率100%)を使用。UV最高値SPF50+。
- 遮熱試験において、遮光傘でないものと比べて、15分後に約-11℃~-19℃の差の結果が出ている。
アフターサービスの修理サポートがあって安心!購入後6か月以内は無料
- 完全遮光の日傘としてSNSで話題となり、5月には種類によっては品薄状態に。
- 無地カラーはもちろん、ストライプ、チェック、ドット柄など、柄物の種類も多い。
- アフターサービスの修理サポートがあって安心。購入後6か月以内は無料。
- 傘ブランド単体では国内トップの売上
- カラーや、デザインの種類が豊富
サスティナブルなシリーズ「SiNCA」(3段折り)→折りたたんだ時の全長24cm、260g
超コンパクトで軽量(5段折り)→折りたたんだ時の全長17cm、210g
私は帽子を被ると髪にクセがつきやすいので、日傘派です。
芦屋ロサブランと、WPCの「SiNCA」の日傘を愛用しています。
紫外線対策アイテムを外出時忘れない為の解決策
- 外出時忘れないように、4月になったら常にバッグに入れることを習慣化する。
- マグネット式の傘立てや帽子が掛かるフックを玄関のドアに取り付けて、外出する時に忘れないようにする。
帽子や日傘は目に入る紫外線も約20%防ぐので、白内障予防にも帽子や日傘をおすすめします。
夏の日中など、日差しが強いときの外出には、日傘や帽子の利用も効果的です。最近は紫外線防御機能を高めた日傘もあります。また、帽子の着用で眼の紫外線ばく露は20%程度減少します。
引用:環境省.紫外線環境保健マニュアル2020
PA+++と書かれているUVカットスプレーは、手軽に紫外線から頭皮や髪を守れるイメージがあります。
しかし、「紫外線吸収剤」などの化学物質が含まれていて、かえって頭皮と髪にダメージを与える可能性があるのでおすすめできません。
髪には、保湿力のあるトリートメントで、補って守る予防ケアがおすすめです。
紫外線から頭皮と髪を保湿して守る予防ケア
紫外線の影響をできるだけ軽減したり、紫外線量の吸収を抑えるには、頭皮と髪の保湿力を上げる予防ケアが必要です。
ツヤ髪をキープするためにも、特に4月〜9月は念入りに紫外線対策としての予防ケアをしましょう。
保湿して補って、保護して守る
頭皮のケアは、毎日の「洗浄・保湿・マッサージ」と、月1回~2回の頭皮クレンジング
気温も高くなる4月〜9月は、頭皮には汗や皮脂が増加します。
毎晩のシャンプーで頭皮を洗浄することは必須です。
そして、夏場は紫外線や室内のクーラーなどの影響で、頭皮は乾燥します。
下記を毎日こまめに習慣化することが、紫外線ダメージから頭皮を守る予防ケアになります。
洗髪→タオルドライ→スカルプローション→頭皮マッサージ
そして、月に1回~2回はシャンプーでは落ちきれない頭皮の毛穴に詰まった皮脂をクレンジングしましょう。
植物性の天然100%のオイルを使用することで頭皮の保湿力はさらにアップします。
頭皮のケアに関しては、さらに詳しく下記の記事で紹介しています。
保湿力のあるスカルプローションや頭皮クレンジングのオイルなども紹介しておりますので、是非併せてご覧ください。
>>40代は頭皮ケアでツヤ髪を育てる!お手軽セルフケア方法&アイテム
髪のケアは、保湿力のあるトリートメントケア
紫外線のうちUV-Bは特に髪のキューティクルにひどいダメージを与えます。
そのダメージを最小限に抑えるために、髪に保湿力を備えましょう。
シャンプー後の髪に、保湿力の高いヘアトリートメントを使用します。
タオルドライ後、保湿力の高いヘアオイルで髪をコーティングし、ドライヤーします。
- シャンプーの後に使うコンディショナーですが、5分おくことでトリートメント効果があります。
- 美容液レベルの植物オイルでしっとりなめらかなツヤ髪になります。
- トリートメントでは珍しいノンシリコン、天然成分100%。
- フランスの植物油の博士によって創設されたオーガニックブランド。
- 純度100%オーガニックの未精製アルガンオイル。
- 潤いを保って乾燥や熱ダメージから髪を守り、ツヤやハリコシを高めます。
トリートメントはシリコン入りが多いので、ノンシリコンを探すのは大変です。。
紫外線量が多くなる時期・時間帯・天候
1年中紫外線は降り注いでいますが、紫外線量は1年通して同じではありません。
特に多い時期や、1日のうちの時間帯、天気による変動を解説します。
4月〜9月は必ず紫外線対策をすることをおすすめします。
紫外線量が多くなるのは4月~9月、9時~15時
紫外線量が特に多くなるのは4月〜9月です。
1年のうち4月〜9月が1年間の紫外線量のおよそ70〜80%を占めます。
気温が暖かくなってくる春頃から残暑が厳しい初秋まで、約半年間です。
長いですが、気を抜かず対策あるのみです。
そして、1日のうち紫外線を防ぐべき時間帯は、特に9時〜15時です。
1日に降り注ぐ紫外線量の7割がこの時間帯です。
この時間帯だけではなく、夕方でも日差しがある時は紫外線対策を忘れずにしましょう。
1日の内で太陽高度が50度を超える時間帯は,夏至近くでは9時~15時,春分と秋分の頃は10時~13時で,1日の紫外線総量の70%近くがこの時間帯にあるから,この時間帯の戸外活動には紫外線防御対策が望ましい。
引用:佐々木政子. “太陽紫外線の科学.” 日皮会誌 108.12 (1998).
薄雲でも90%の紫外線が降り注いでいる
天気が快晴の時の紫外線量を100%とした場合、薄曇りでも80〜90%の紫外線量があります。
曇りの場合で約60%です。
天候に左右されない紫外線対策が必要です。
紫外線という名の敵は、目に見えないから怖い
うっかり日焼けのアフターケア
うっかり日焼けしてしまって、頭皮にフケがでたり、赤くなってしまった場合は紫外線で頭皮が炎症を起こしています。
まずは、放置せずに早めに冷やして炎症を抑えましょう。
火傷と同じような状態なので刺激を与えないように、冷水で冷やしたタオルで優しく頭皮を覆います。
日焼け後の頭皮は、バリア機能が失われて乾燥しています。
いつもよりぬるめのお湯でシャンプーをして、スカルプローションで頭皮を保湿します。
ドライヤーも低温や冷風で乾かしましょう。
日焼け後は、刺激しない優しいケアを
紫外線はツヤ髪の敵!遮断&補って守る
頭皮と髪にダメージを与える紫外線は、帽子や日傘で物理的に遮断しましょう。
地球温暖化の影響で、髪のキューティクルにひどいダメージを与えるUV-Bの量は増加しています。
紫外線量が増える4月〜9月には、頭皮と髪のケアで保湿力を与えてダメージの予防も意識してください。
ツヤ髪の敵、紫外線には、「遮断」と「補って守る」で対策しましょう。
そうすればハリとうるおいのある頭皮から、しっかりとした健康なツヤのある髪が生えてきます。
頭皮と髪にダメージを与えるのは、紫外線だけではないです。